壁を破る言葉
- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
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(以下、内容)
限界は考えない。人間は、はじめから限界のふちに立たされているんだから。
まっさらな目をもて!そして目的を捨てろ!
下手のほうがいいんだ。笑い出すほど不器用だったら、それはかえって楽しいじゃないか。
いつも言っていることだけれども、芸術はきれいであってはいけない。うまくあってはいけない。ここちよくあってはいけない。それが根本原則だ。
いつも危険だと思うほうに自分を賭ける。それが生き甲斐だ。
極端にいえば、わざと破滅につながる道、死に直面する道を自分で選んできた。
昨日すでにやったこと、人のやったことと同じことをやるのでは、まったく意味がない。
同じことをくりかえすなら、死んでしまえ。
もし自分の敵があるとすれば、画商や批評家や、画壇なんてものじゃなくて、自分自身なんだ。
人が「あらいいわねえ」なんて言うのは、「どうでもいいわね」と言ってるのと同じなんだよ。
認めさせたい、と激しく思う。と同時に認めさせたくない、させないという意思が強烈に働く。
ゴッホは美しい。しかしきれいではない。ピカソは美しい。しかし、けっしてきれいではない。
もっともっと悪条件のなかで闘ってみることだね。
僕のコミュニケーションに対して賛成でも反対でもいい、応じてくれる人ぜんぶが、僕の友達だ。
人間の運命というものは、99.9%が成功しないのだ。成功者でないほうがより人間的な運命だ。