星野仙一「星野流」

星野流

星野流


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(以下、引用)



私が特に大切にしているものの中に、減点主義はとらない、とったらいかんというものがあるんだけれど、わたしが監督として一番大切にしているのは、本当はこれかもしれない。とくにく日本の社会は、日本人というのは減点主義。減点、減点法というものが多すぎるのではなかろうか。



個性の尊重よりも大事なのは、人を尊重してやることだろう。



目配り、気配りができない人間、気が利かない人間っていうのは集団のなかではなにをやらせても駄目なものだから、私はこういうところにも敏感になる。



人生の1パーセントをボランティアにさけ。



慢心には圧力をかけてやる。



絶対に叱ってはならない部下もいる。一見やる気があるのかないのか、見た目ではわからないようなタイプの選手である。



どんな人でも、人から見られているという意識。その緊張感がプラスに働くということがあるもので、学生なら「先生に注目されているんだ」、サラリーマンなら「上司に目を掛けられているんだ」と思えば「俺は監督から関心をもたれている。期待されているんだ」という気持ちになって、それがやる気につながっていくものだ。だからいつも「おれはお前を見ているよ」「俺はお前に期待しているよ、信頼しているよ」というサインを選手に送ることが大切だ。



人間しがみつこうとすると弱くなる。



切ればいい人事はいい人事ではない。



生え抜きだ、プロパーだ、そんなくだらんことは言うな。



いつもコーチには基本的には「選手に嫌われてくれ」と頼んでいる。



「上には厳しく、下には普通に」が組織の公平