星野仙一「やるだけやったら、それでいい。 愛と勇気のリーダー語録」

やるだけやったら、それでいい。 愛と勇気のリーダー語録

やるだけやったら、それでいい。 愛と勇気のリーダー語録



本気か、本気でないのかが、人生の分かれ道だ。「迷ったら、前に出ろ」。迷ったら、ひるまず前へ。迷ったら逃げずに前へ。



物事は簡単にはいかない。そんなときは悔しがれ。そして悔しさを見つめる。悔しがるということはエネルギーになる。涙が出るくらいの悔しい思いこそが大切なのだ。



必死に練習しているものは他人の目のあるなしにかかわらず、いつも一生懸命なのだ。



減点主義よりも、得点主義を採る。



見られているという緊張感はプラスに働く。だから常にお前を見ているよ、というサインを送り続ける。



いつもお互い刀を抜いているという感覚のほうが、危機感があっていいと思う。もちろん自分自身にも。



腐らすと駄目なやつには、ゴチャゴチャ説明するのは駄目。お前休めと言うだけでいい。そういうやつには、その後必ず「また明日な」「次頼むぞ」などと一声付け加えることが肝心だ。



やんちゃ坊主を経験して、違った意味での優等生になればいい。やんちゃなやつほど、いざとなったら力になる。



まず、ハートありき。そして父親なら父親として、その職場の長なら長として、大事なのはどれだけ覚悟を持って生きているかなのだ。



監督時代、自分自身で決めていた原則が2つあった。選手なら、選手会長、キャプテン、中心選手を。控えの選手よりもレギュラー選手を。コーチならヘッドを。給料の高いものほど強くしかること。そして、もうひとつ。しかった分、そいつには再度のチャンスを必ず与えてやるということだ。



実践で結果を出し、自信を得ることでしか、実力はつかない。だから、ミスを叱ったときこそ、次のチャンスを与えるのだ。



結果は出たほうがいいが、出なくてもいい。ミスを取り返す姿勢が大事なんだ。



どれだけ覚悟をもって自分を捨てられるか。うまくいったら自分にも必ず返ってくる。それがリーダーというものだ。



どんな相手にも配慮はするが、遠慮はしない。