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- 作者: 竹川美奈子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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- 本来、投信は顧客の資産を増やすための有効な道具のはずですが、現状では銀行や証券会社が手数料収入を確保する手段になっているのです。
- 分配金をもらうと資産が増えたような気になりますが、保有する資産の総量自体が増えたわけではありません。それどころか、分配金を受け取るたびに税金がかかるため、実際には税金分だけ資産が目減りしていきます。複利効果も減りますから、分配金を何回にも分けて受け取るのは資産を増やす上では損なのです。もっといえば、投信会社や販売会社に手数料を払って、自分の資産の一部を「分配金」として受け取っているだけといえるでしょう。
- 資産分散型はファンドを組み入れるため、二重に信託報酬がかかる。
- ファンド・オブ・ファンズの魅力としては「優秀な投信を選んで投資する」という点がよくあげられます。たしかにそういう面もあるでしょう。でもそれは本当にいい商品がリーズナブルな価格でセット販売されているときにだけ成り立つ話です。現状では、同じグループの投資顧問会社が、手数料が高く成績も芳しくない自社系列投信を組み入れているような場合もあり、「売れない投信の在庫処分をしている」という批判もあります。
- 高い信託報酬は長期の運用成績を確実に悪化させる。
- 投信には「パッシブ運用」と「アクティブ運用」という2つの運用スタイルがあります。「パッシブ運用」というのは市場全体の値動きに連動した収益(リターン)をあげることを目的とする運用手法のこと。代表的なのはTOPIXや日経平均株価などの特定の指数に連動した動きを目指す「インデックスファンド」です。「アクティブ運用」は市場平均を上回る運用成績をめざして運用する手法のこと。(中略)実は最新の投資理論では、アクティブファンドよりも、インデックスファンドのほうが優れているとされています。
- 作者: 藤巻健史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
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- 通貨は日銀が作り、財務省が発行している。
- 日銀の資本金は1億円。55%を政府が持って、45%を民間で持っている。
- 日銀の紙幣は兌換紙幣と言われていました。なぜ兌換紙幣かというと、昔は紙幣を日銀へ持っていくと金に換えてくれたんですね。当時の日銀は発行銀行券と同じ分の金を持っていたわけです。
- 昔だったら金に換えてもらえたのですが、いまは単なる紙切れ。しかし、日銀はそれに見合う健全なる資産を持っている。要するに日銀は国債という健全なる資産を裏づけにして紙幣を発行している。
- 昔は金本位制だったと話しました。金というのは、世界的に共通する価値があるものです。兌換紙幣というのはその金と交換できた紙幣のことです。ところが、金本位制ですと、発行できる通貨の量というのは、中央銀行が持っている金の量で決まってきます。
- 保有している金以上の紙幣を発行すると、みんながいっせいに紙幣を持ってきた時に金が足りなくなって困るわけですから。いまは金本位制ではなくなり、管理通貨制になっています。管理通貨制になると、日銀が紙幣を刷りたいだけ刷ることができる。
- 紙幣というのは貨幣のごく一部でしかありません。振込み、もしくはクレジットカード、こういったお金の動きのほうが紙幣の動きよりも大きいのです。
脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
- 作者: 築山節
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: 新書
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- 脳の活動を安定させるためには、生活のリズムを安定させることが大切。そのために、休日平日を問わず朝一定の時間に起きよう。
- 集中力や頭の回転の速さは、それ自体を上げようと思っても上げられない。
- 意思的にできるのは、時間と仕事の量の関係をはっきりと認識すること。
- 脳の基本回転率を上げるには、時間の制約が必要です。
- 時間の制約をなくすと「何がより重要か」も判断しにくくなる。
- 次に重要なのは、一度脳の基本回転数を上げると、その状態がしばらくは続くということです。誰でも経験があると思いますが、短時間で集中してこなさなければならない仕事を終わらせた後は、他の仕事も勢い良く片付けられると思います。むしろ基本回転数が落ちるまで、何か作業をしたり、人と話したりしていないと落ち着かないはずです。
- 仕事を効率良く片付けるには、この性質を利用することが有効と考えられます。つまり、まずは脳に準備運動をさせて、基本回転数があがりやすい状態を作っておく。次に時間の制約がある中で仕事をし、集中力、頭の回転の速さを高めます。この時間の制約というのは、長くても二時間が限度でしょう。それ以上長くすると、時間と仕事の量の関係が意識しづらくなってしまいます。それでは緊張感が生まれません。
- 時間の制約がある「試験を受けている状態」が終わったら、すぐに休むのではなく、基本回転数が上がっている状態を利用しましょう。それまでやっていた作業を見直して改善を加えてもいいですし、面倒な雑用をこの時間に片付けておくのもいいと思います。時間の制約がない中でそういう仕事をしていると、だんだん基本回転数が落ち、また脳が疲れてくるので、休憩を挟みましょう。脳に休養を与えたら、再びウォーミングアップ→試験を受けている状態→基本回転数が落ちるまで仕事・・・を繰り返します。
- 逆に仕事の能率の上がらない人は、生活の中から「試験を受けている状態」をなくしてしまっている場合があります。たとえて言えば、90分の試験があるところを「時間をかければできるから」と言って、家に持って帰り、一日かけてやろうとする。ところが、基本回転数が上がらなくなるので、時間を延ばした分、多くの量をこなせるようになるとは限りません。結局、夜遅くまでかかってしまい、「次の日の試験は朝9時からでは大変だから、午後から始めてもいいですか」ということを考え始める。律儀で努力家の人ほど「1日24時間が仕事の時間」と考えがちですが、これは脳の性質から考えて、決して効率的な働き方ではありません。同じ一生懸命に仕事をするのでも「試験を受けている状態を一日に何回作るか」という方向に考えを切り替えていかないと、いつまでも脳をうまく使えるようにはならないと思います。
- 集中力や頭の回転の速さって、それ自体を上げようと思って上げられるものではないんですよ。脳は自分にそういう指令を出せるようにはできていません。出来るのは時間と仕事の量の関係をはっきりと認識することなんです。
- 時間の制約は判断を効率化させる。
- 脳の基本回転数は上げようと思えばいつでも上げられるものではありません。食事をした後には、血液が胃の周辺に集まりやすくなっているので、脳の機能がどうしても落ちやすい。そのため、仕事などで難しい問題に向かおうとしても、なかなか集中できず、時間ばかりかかってしまうことが多いと思います。そういうときには少し散歩をするだけでも違うはずです。腹ごなしというのは、じつは脳に血流を巡らせるためでもあります。机の片付けや簡単なミーティングをするのもいいでしょう。
- 実際にはこれだけのやりとりで判断したわけではありませんが、私はこの方の問題は持ち帰り仕事を当たり前にして、時間の制約をはずしてしまっているいることにあると考えました。最初から、「私生活を削って一日かけても良い」という発想で仕事をしているので、どこでも基本回転数があがらない。