三谷幸喜
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暇だったので借りました。動機が時間つぶしということで、期待値は最低だったです。そういうこともあり、それなりに面白かったかなと思います。ココリコの田中直樹、八木亜希子さんは演技がうまかった。芸人さんはやっぱり演技うまい人多いと思う。お笑いも演技だしね。唐沢寿明さんもあまり好きではないけれど、主人公じゃなく適度な出方だったので結構受け容れられる自分を感じた。彼が主人公のドラマとかは個人的にはちょっとキツイです。なんか目立とうとしすぎるように感じてしまうんだよねえ。
まあ話は分かりやすいし、カメラの動きも工夫されていた。テーマに関する調査もかなりしっかりと行われている感じだ。結構な資本が投下されてると思うんですが、卒のないツクリをするあたりは流石、三谷幸喜作品だなあという気がしました。もちろん良い意味で。
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まあ嫌いな人は嫌いかもしれない。迎合しているといえば、そうかもしれない。
しかし。やっぱり三谷幸喜さんはうまいなあと思う。
まずテーマを選ぶ時点で、「ラヂオ」とか「家を建てる」とか、わざと少しだけ外す。大きく外さないけど、この人は決してど真ん中を叩かない。
これは例えば、大学時代のレポートと同じように思う。「経済」が課題だったら、今「小泉構造改革」というテーマを選んだら、おそらくメチャクチャ書きにくいし、普通は点数も伸びないだろう。現在の主要なキーワードだし、トピックだから手を伸ばしてしまいだけど(ええ。僕はそんな感じでいっぱい失敗しました)、皆が注目しているし、大抵のことは既に誰かの手で書かれているからだ。
けれど、例えば「与謝野馨と年金改革」というテーマを掲げたとしたら、相対的に書きやすいだろうと思う。年金改革という主要なテーマを、それを与謝野馨の視点で切る。ちょっと外すみたいな。伝わるでしょうか。実際、与謝野馨さんと年金改革にどのような繋がりもないかもしれないですよ。例えば。ということです。
えー。話はずれたけれども。テーマの時点で、わざと少しだけ外す。大きく外さないけど(大きく外すとインディーズという部類に入りがち)、決して真心を叩かない。ことが、この人の作品には一貫しているような気がしたんです。まあ、大学のレポートまで出して力説することはないんですけど。
次に。キャラクターが立っている。それは、三谷幸喜さんの中に、もう何人ものキャラが深く作られているからだと思う。映画は変わって、内容は変わって、演じる人が変わっても、動いているキャラクターは変わっていないように感じる。ええ。何の根拠もないですけど。そう感じたんです。
メチャクチャ感動することもないけれど、及第点を毎回採るような作品を作る。興行としてキチンと成立させる脚本家っていうのは、悪い意味じゃなくスゴイと思います。