昴(スバル)


昴 (5) (ビッグコミックス)


男性誌のバレエ漫画って珍しい。11巻まで出ているが、実は物語は中断したままで、作者は今、違う連載に従事しています。作者「曽田正人」さんのホームページの書き込みには、「昴」連載再開に関する書き込みが山ほどあって。作者も連載再開を公言しているのだが、僕もそれを心待ちにして待っている。「め組の大吾」がドラマ化されても、「capeta」がアニメ化されても、曽田正人さんといえばやっぱり「昴」ではないか、と個人的には思う。


主人公の昴は欠点だらけなんだけど、命を燃やしてる。不幸を背負うたびに、強くなっていく。そういう成長の過程がたまらない。(そういう意味では。欠点だらけの主人公、赤木軍馬が不幸を経験するほどに速くなっていく「F」に似ているとも言える。)


作者も連載中は、締め切りギリギリまで物語を書き直していたという伝説の作品。締め切り直前にその週の物語を丸々書き換えたケースも少なくないという。熱い。作者自身も結構この作品に思い入れが強いらしく、命を削って書いたと言っていて、そういう姿勢も含めて、この「昴」が大好きです。


追伸

遂に「昴」が映画化されるらしい。全国で1000人くらい(?)いるはずの「昴」ファンには驚きのビックニュースである。主人公「昴」役はこれからオーディションで決めるらしいけど、個人的には「昴」を表現できる中高校生くらいの女の子っていないと思ってます。原作を一読すれば、この役は相当に難しいことが明らかです。もちろん成功してくれたら嬉しいですけど。おそらく失敗するのではないかと。(柴崎コウさんくらいならギリギリできるかもしれない)
http://www.avex.jp/subaru/index.html