9つの性格


9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係 (PHP文庫)


私はテストの結果、明らかにタイプ6の人間であることが分かった。タイプ6の人間は、判断力のある友人に不安を打ち明け、意見を聞くことが最も大切だと書かれている。


以下ビンゴ。


「タイプ6は、子供への接し方にムラがあったり、正当な理由もなしに叱ったりする”信頼できない”親に育てられたという記憶を持っていることが多い。そのため彼らは、親の行動を読む必要性を感じた。育てる側に一貫性がないので、しっかりと観察して、脅威を事前に察知しなければならない。そこでタイプ6は、他者の心情を読む能力を身につけたのだ。と同時に他者への真意への疑いを常に抱くようになった。」


「タイプ6は、強いものへの不信感を抱き、その結果、弱くて臆病な自分を守ってくれる権力者への依存心と、自分の弱みにつけ込む不当な権力者への反抗心の両者を兼ね備えるに至った。」


「タイプ6は、権力への不信感に捕らわれ、内面に恐怖感を秘めている。そしてそこから逃れたいという安全に対する欲求を持っている。」


「タイプ6の傾向は、彼らの想像力の高さを示している。しかしそれは、多分に被害妄想的社会観に起因した想像力だ。タイプ6は、この悪しき想像力によって最悪の結果を常に想定している。プラス面を見ていない自分に気づかずに最悪の事態が発生するのはこれからだと確信する。彼らにとってポジティブな面にばかり目を向けることは、子供っぽくて非現実的に映る。」


「最悪を想像することを好む悲観論者が、楽しさを味わうのは難しい。タイプ6は、計画段階では、幸せな未来を描くことを好むが、いざとなると、娯楽や楽しみを受け容れることに抵抗を示す。楽しみは、苦しみの後にしか味わうべきではないかという信条をタイプ6の多くが持っている。」


「さらに意外な事に彼らは、自分が世間一般より怖がりだとは思っていない。彼らにとって不安や恐怖は、慢性的なものだからだ。彼らが、自分の感じていた恐怖に気づくのは、その恐怖が消えてからのことが多い。」


「またタイプ6は、表面的なイメージや演出の裏を見透かすことができると考えている。利用されることを恐れるため、褒め言葉によって取り込まれることを警戒している。特に優しい相手には警戒心が強く、相手をじっくり観察して心を読もうとする。そして心情や事の成り行きの矛盾点を巧みに指摘する。」


「タイプ6は、自らの使命と他者への責任のためには、自己犠牲をいとわず、目の前の成功や名声にあまり執着しないため、見返りすら期待せずに努力を重ねることができる。納得のいく主義主張やすばらしいと感じられる理想に忠実で、それを貫くためなら全力を尽くす。その上、他者の心の奥への鋭い洞察力を備えており、弱者の立場に共感する能力があるので、好ましい環境にいるとき、タイプ6は心優しく、情け深く、面倒見がよい。信頼できる味方がいれば、たとえ分が非常に悪くても、自分にとって価値があると思える勝負に賭ける勇気を持っている。」