樋口裕一
- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/07/02
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いわずとしれた大ベストセラー。色んな「頭が悪い人」の例が挙げられて、それに対する「頭がいい人として行うべき対応」が書かれている本。まあ、内容には納得はするけれど、実践可能性はそれほど高くない。だって対象となる相手が、まず記述されているどの「頭が悪い人」のタイプに属するのかを考えないといけないのだが。イチイチそんなことはしていられない。まあそこまでは求められていないかもしれないが、神経質な私はそういう風に読んだ。樋口さんの本も結構焼き直しが多いので、もういいかなあという気もする。
それにしても。最近はホント「馬鹿にみられない」とか「賢くなる方法」とかの本が、本屋で山積みになっていますよね。そうかと思ってパッと横を見ると、一方で「うつ病」とか「癒し系」の本もたくさん売っていて。
そういうのを見ると、「賢く(効率的に)ならなければいけないんだけど、同時に、息抜きもちゃんとしなければならない」現代事情がうっすら見えるような気がします。国境を越えたグローバルな競争が企業や個人レベルにも押し寄せてきて、個人個人にもかなりの競争圧力がかかってる。村上春樹さんが最近しきりに言うように「タフ」じゃないとホント生きていけないとは思う。(もちろん基本的にはどの時代だって大変だとは思いますが。)
この作者は大学受験生への小論文添削を生業としており、私も大学受験の時はお世話になった。最近になって有名になったけど、彼の著書はずっと読んでいる。
しかし、結局「論理」とか「文章」に関するどの本を読んでも、言っていることはシンプルである。以下のように型にはめて、主張すべきということ。
第一段落(起) 主張 私は、〜だと思う。
第二段落(承) 反対論 たしかに、〜だ
第三段落(転) 再度主張+理由 しかし、私は〜だと思う。なぜなら、〜だ。
第四段落(結) 再再度主張 以上より、私は〜だと思う。
- 作者: 樋口裕一
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ホンモノの思考力 ―口ぐせで鍛える論理の技術 (集英社新書)
- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: 集英社
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まあ、前述した起承転結の型にはめて、論述せよということです。読み直す必要もない。