二宮清純


勝者の思考法 (PHP新書)

勝者の思考法 (PHP新書)


二宮清純氏が一流のスポーツ選手の思考方法について書いた本。読み物としては面白いが、まあ「ああそうなのか」という感じです。この系の本は結局、「絶対に諦めない」というところに結論が集約していくんですよね。まあその単純なことこそが、最も難しいことではあることは最近も含め痛感しています。


勝者の組織改革 (PHP新書)

勝者の組織改革 (PHP新書)


「あれほどの人がなぜこんな失敗を」と首をひねるようなケースというのは、たいがい過去の成功体験が判断を誤らせている。逆に、人並み以上の実績を残しながらもつねに進化し続ける人間というのは、過去の成功体験にこだわらず、新しいチャレンジをしているものだ。」(p39)



「いたずらに「過去」を美化するものは、「資産」の不良債権化に手を貸していることにそろそろ気づくべきだろう。」(P33)


これは野茂投手が、常に良い投球を求めていることに関する著者のコメントです。僕はこれを見て、成功体験を積み重ねないと投げ続けることは出来ないけど、同時に、成功体験を捨てる心構えを持つという矛盾を自分の中に抱えなければ明日を生きれないという、厳しいプロの環境を少し垣間見た気がしたんです。


あと話は飛びますが、マラソン小出監督は、とにかく弟子を褒めまくって育てるそうです。


スポーツを「視る」技術 (講談社現代新書)

スポーツを「視る」技術 (講談社現代新書)


まあ普通のエッセイです。「number」読むのとそんなに変わらない。