この世でいちばん大事な「カネ」の話
(以下本文)
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 単行本
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- 何でも仕事をはじめたら、どうしてもこれじゃなきゃって粘るだけじゃなくて、人が見つけてくれた自分の良さを信じて、その波に乗ってみたらいい。私の場合も、人からあれ描いて、これ描いてって注文されて、断らずにやっているうちに「この間のあれ、面白かったよ」「こういうのをまたやりましょう」って、ウケる方に、食べていける方に、仕事が寄っていった。そうなると、ひとつの仕事が次の仕事を呼んで、仕事の道ができていく。だから、私は思うのよ、才能って、人から教えられるもんだって。
- ギャンブルにおける迷子と達人の差も、だから負けた時のしのぎ方にあった。
- わたしが師匠に教わったのは、まず負けても「ちゃんと笑っていること」。これはギャンブルのマナーの基本中の基本。
- 誰だって勝つ気で行くんだよ。勝つ気でいくんだけど、負けることのほうがずうっと多いのがギャンブルなの。人生だってそう。勝つことより、負けることのほうがずっと多いし、負けて当たり前。
- だから「投資」もやっぱりのるか、そるか。私にしたら「これってギャンブルの一種だな」っていうのが、正直な実感だったよね。
- うちの息子には、まだ小学生だけど「アルバイトと世界放浪は、男の子の必修科目だからね!」って、今のうちから言ってあるんだよ。
- もし女の子たちが、大人たちの、やれ勝ち組だ、負け組だ、格差がどうしたとかいうせちがらい議論をするのを耳にして、「貧乏するのは嫌、将来は絶対に高収入の男を捕まえるわ。専業主婦でも、私はより優雅でセレブな妻の座についてやる」と思うあまり、密かに年収一千万以上の男を捕まえることをもくろんでいるとしたら、悪いことは言わないから、そんな目論見はさっさと取り下げた方がいい。だって、リストラや倒産、失業みたいなことがこれだけ一般化している今の時代に人のカネをあてにしていきる、ことほどリスキーなことはないんだから。