イヴィチャ・オシム
(以下本文)
- 作者: 原島由美子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/06/13
- メディア: 新書
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- 走りすぎても死ぬことはない
- サッカーはすごく真剣な仕事だが、真剣になりすぎると、逆にまた真剣にはならないものだ。
- 日本では一般的に、生徒の長所を伸ばすより、弱点を修正する方に重点を置いて指導しがちではないか。その結果、長所が伸びずに終わることもある。それは問題だ。
- 私のチームに、妥協は許さない。限界に限界はないのだから、もっと積極的に挑戦する集団になってほしい。
- 指導者は各選手について、ライバルがいた方が燃えるのか、いなくても燃えるタイプかを把握すべきだ。選手本人が競争を前向きに捉えているかどうかが問題だ。ベテランから若手までさらなる挑戦を歓迎しているかどうか。
- 人々は一番厳しい状態で何かを見つけないといけない。外からの重圧もいろいろあるが、内に秘めている重圧とは別のものだ。
- 自分の考えを押し付けるのは好きじゃない。私も人から学ぼうとしている。私のやることに賛同する人が出てくればいいが、私のすべてがいいとも思っていない。だが、オリジナリティーを出すのは大事。誰かのやり方を、完全に模倣するのは意味がない。
- 生活の中のもので例えて説明した方が、サッカーも自分の考えも、人に理解されやすい。直接的に言わない方が、より伝わりやすいものだ。
- 私は他国の大きなクラブからのオファーもあったが、ジェフを選んだ。ビッグクラブは有名選手を買い集めることで、好成績を残すことが出来る。しかし、監督をやるなら小さなクラブの方がいい。私はメジャー志向などないし、どんなクラブであろうと、監督しての責任を成し遂げる。小さいチームは小さいなりに、自分でチームを作っていける。それが私にあっている。
- 現実を見つめよ
- 十分把握した上でリスクをとる。つまり私が言っている「リスクを冒せ」というのは、計算されたリスクなのだ。だけど、本当に計算されたリスクはリスクとは言えない。そこに矛盾があるのだが。
- 人生は生きている限り勉強だ。
考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21 A 114)
- 作者: イビチャ・オシム
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/04/10
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- 戦っているのは、11人対11人のチーム同士のように見えるが、実はそうではない。スポンサーがチームを通じて戦っているのだ。
- チームディフェンスはコンパクトでなければならない。特にミッドフィルだーはコンパクトにプレーして、パスコースを潰し、簡単にパスを通過させないように動かねばならない。
- 敵の長所の隣に弱点がある
- サイドは、現代のサッカーにおいて最も重要視されているポジションである。レアルマドリードもバルセロナもそうだ。優れたチームはサイドをうまく使い、そこでの攻防において優位に立っている。優れたチームのサイドの選手は、試合中にオーバーラップを繰り返す。彼らが、ボールを受けて深く侵入すれば、相手をマークをせざるをえなくなり消耗する。そこにチャンスが生まれる。
- バイタルエリアにスペースを作るために、そこにはMFがスプリントしてこなければならない。逆に、相手のサイドを抑え込むには、オフェンシブハーフの左か右、ディフェンスに近いMF、そしてサイドバックの3人でトライアングルを形成し、数的優位を作り、プレスをかけて相手のスペースとパスコースを潰す。もちろん、一対一の局面を作ってしまい、サイドをブレークスルーさせてはならない。
- リスクを負わないものは勝利を手にすることは出来ない。
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