二宮清純、木村剛「フォワードなき日本格差社会」
- 作者: 二宮清純,木村剛
- 出版社/メーカー: ナレッジフォア
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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(以下、引用)
能力がないリーダーは、得てして恐怖政治を敷きたがる。
敗者には、再挑戦する権利を与えればよいのであって、敗者を作るなというのは間違っているよね。
あの天才ジーコですら、「挫折や失敗というのは、必ず起こる」と認めたうえで、「成功を掴むか、そうでないかはその「処理」で変わってくる」と語っています。
結局、大企業は社会主義で、中小零細企業は資本主義のまま。弱肉強食の世界。中小零細企業は誰も守ってくれない。そこがおかしいんですよね。既得権益がある大企業がいつも守られていて、勝ち組で強者。それであたかも中小零細企業をおもんばかるような言い方をしながら、じつは大企業しか守っていない。ここを変えないと日本は変わらない。でも、困ったことに変えたくないと考えている者の方が多い。先述したようにピンチはチャンスなのに、ピンチと考えている者が少なくない。
「例えばトリノ・オリンピックに浅田真央が出られないということになった。そのときある女性コーチは「ルールだから仕方ない」と言ったんですね。馬鹿いってるんじゃないという感じですよ。」「ルールは天から降ってくるものだと錯覚してるんですよ」「欧米のジャーナリズムはすぐに反応して、「アメリカだったら絶対に出している」「ヨーロッパだったらそんなものすぐに交渉する」というわけ。ルールなんて交渉しだいでどうにでもなるんだと」
ルールを戦略的に扱うアメリカ、それができない日本
ルール作りには参加せず、あとで文句ばかり言う日本人
反対するなら「対案」を出すのが正しいやり方