「富の未来」?なんと幸せな国と世代。

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当然ではあるけれど、
私たちは今の生活が当たり前だと思っている。



しかし、たった200年前でも、
よっぽど気候が良くて作物が豊作で無い年では、
私たちが「地獄絵図」と呼ぶような、
おぞましい世界が、常に広がっていたという。


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「富の未来P58より」



カンポレージの名著「夢のパン」には、



飢えで荒れた皮膚と内臓、
腐った臭い、
汚物と糞便、
ゴミの山に捨てられた大量の死体、
母親が赤ちゃんを食べるまでの食人



などを鮮明に描いた文章が、原資料から引用されている。



そして、「死体や骨・病気や臨終など
人の死やその結果がいつも身近にあった」と論じる。


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母親が赤ちゃんを食べる日常って凄まじい。
でも、江戸時代後期にも東北地域で、
そのような事実を記載した書物はたくさんあるよなあ。
娘を売春宿に売ることも日常的だったとか。
出来るなら、考えたくも無いけど。。。



こういう文章を読むと、
我々は、稀有に恵まれている
時代と国に生きていることを再認識する。