「富の未来」? 購入した動機と、ドラッカーとの違いについて。

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(「引用部分」)



「初めて「航空機」という機器が出来ようとしていた昔、航空機なんて飛ぶはずがないと主張した専門家が多かった。
初めて「電話」と呼ばれる機器が発明されたという報道に対して、ロンドン・タイムズ紙は「アメリカ流馬鹿話の最新事例」だと伝えたこともあった。」



「その時代にあり得ないことは、次々に起こっている。その時代の人間に予想も出来ないことが、次々に起こってきた。これからもそうだ。」


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誰だってそうだろうけど。僕は、これからの時代に何が起きるかを知りたい。そういう意味で、ドラッカーの本をずっと読んできた。もちろんドラッカーは今後、何十年のことを記述していたけれど、残念ながら彼は去年、亡くなってしまった。



誰かが昔、アルビン・トフラーは最もドラッカーに近いと言っていたから、今回、15年ぶりに発行された新作を買って読んでみた。



やっぱりドラッカーは偉大だった。アルビン・トフラーも偉大ではあるけれど、ドラッカーの方が簡潔であるゆえに内容が深く、文章も明確である。確かに、アルビン・トフラーのこの本は、勉強になる点はたくさんあったし、3800円の価値はあった。しかし、文章が冗長で、内容が伝わりにくい部分が多々あった。