ジョゼと虎と魚たち
- 出版社/メーカー: アスミック・エース
- 発売日: 2004/08/06
- メディア: DVD
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僕は洋画では「seven」が一番ですが、
邦画では、やっぱり。この映画が一番好きです。
今日から泊まり込み研修に行く昨日、
一人の部屋で。四度目の鑑賞。
犬童さんの作品では「メゾン・ド・ヒミコ」も素晴らしいけれど、
より胸を掻きむしられるのは、この作品です。
どうしてかって言われたら、
これほどまでに「リアル」を突きつけられる作品は、
なかったし、ないからだ。
妻夫木聡さんと池脇千鶴さんの演技が「リアル」で素晴らしい。
間と台詞の言い回し、タイミング。
どうしてここまで、ふとした仕草とか目線で、
伝えられるのかなって感心する。
そして脇を固める、新屋英子さんの演技が極太くて、
緊張感が突き刺さる。上野樹里さんも、
すごく良く「リアル」を演じきっている。
最も「リアル」なエンディングが、
実は、最も選びにくいものだったと思う。
(見るたびに、犬童一心監督の凄さを思い知る。)
せつなくて、虚しくて、哀しくて。
人間という自分が嫌いになる「リアル」。