「論理」と「議論」のための三冊



(以下は全て引用)



1、本来の論理学


「論理学というとやたらと難しい印象がありますが、本来論理(ロジック)とは難しいことをわかりやすくするためのものです。そのためには、


(1)なるべくあいまいさを排除して明確な言葉遣いをすることと、
(2)筋道をたてて言葉を用いること


が必要になります。」


2、ディベートとディスカッションの違い。


朝まで生テレビ」が主観的な意見を戦わせるディスカッションなのに対して、ディベートは「客観的なデータを基に問題を分析し原因をさぐり解決策を提示しあう相互検証のプロセス」


3、ディベートと二元論の違い


一見するとディベートこそ対立する2つの側に分かれ勝ち負けを競う言い争いに見えるかもしれません。しかし、ディベート的発想とは、物事を黒か白かに分けて考えるいわゆる一元論ではありません。黒・白含めた問題の全体像を360度見渡し、黒の中にも白い部分を認め、白の中にも黒い部分を認めるという相対的な思考のことです。


4、ディベートの基本原則


(1)合理的根拠なき主張は無効
(2)沈黙は同意とみなされる
(3)建設的な議論を心がける
(4)人格と議論を分ける
(5)意見と事実を分ける


5、ディベートのフォーマット一例


肯定側立論
否定側反対尋問
否定側立論
肯定側反対尋問
否定側第一反駁
肯定側第一反駁
否定側第二反駁
肯定側第二反駁


※肯定側の方が立証責任が重いと捉え、印象に残りやすい最初と最後のスピーチの機会が与えられる。


6、ディベートで扱うのは


事実・価値・政策


7、三角ロジック


データ→論拠→主張(帰納法
論拠→データ→主張(演繹法


データ(=客観的な事実、統計、専門家の意見など)


論拠(=データと主張を結びつける理由付けであるが、一般論であり、語られないことも多い。理由付けによっては、同じデータを使って、全く逆の主張にすることもできる。)


主張(=認めさせたいこと)


8、その他


同一律「AはBである」
矛盾律「AはBである」と「AはBでない」は同時に成立しない。
排中律「AはBである」と「AはBでない」の中間は存在しない。


9、感想+メモ


P34までは基礎的だが、それ以降はいきなりレベルがアップしてついていけないため、読み飛ばす。おそらくこのあたりは実際にきちんとしたディベートに参加した経験がないと難しいし、参加した後に読むほうが効率的・効果的だと考える。


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上記の本と基本部分は同様。応用部分は、実際にもっと高度なディベートに参加するようになってから読めば良い。細かい技術が多いので、基本だけ押さえておけばとりあえずは十分で、それ以外は無駄。



正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術

正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術



ざーっと見るのは面白いが、もういいかも。上と同じで、高度なディベートに参加するようになってから、しっかりと読み込めば良い。