オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
誰もいない部屋に戻ってきた。冷蔵庫もないくせに、部屋が冷たい。
母から持たされたお弁当をあけて、煮物を食べる。
こんなんが何よりも美味しい今日この頃。
やることもないので、自転車に乗って、
大手町の丸善に立ち読みしに向かう。
ジェフ千葉を率いる名将、
イビチャ・オシムに関する著作が刊行されていたので購入。
ご存知の通り、彼は弱小チームであったジェフ千葉を
1年で優勝争いできるチームに育て上げ、
3年目の今年は遂にナビスコカップ優勝を成し遂げた名将です。
1990年ワールドカップ・イタリア大会で、
彼が、異なる民族が入り乱れるユーゴスラビアを率い4位を獲得したことは、
もはや伝説ともなっていて。
その後、1991年から始まるユーゴスラビア紛争当時の代表監督であったために、
民族紛争の激動の中心に巻き込まれ、民族間の誹謗中傷の矢面に立たされた、
という凄まじい経験を持っている。
買おうと思っていた会計の本2冊は、各7000円することが判明し、
とりあえず諦めることにしました。そんな下らなそうな本よりも、
1000円程度のオシムの本の方が、どれほどばかり意味深いだろう。
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (395件) を見る
サブタイトル「フィールドの向こうに人生が見える」が示唆しているように、
この本を読むと、オシム監督の偉大さと、
彼の人生を揺さぶったユーゴスラビアの民族紛争の凄まじさが、
伝わってきます。
折角、東京にやってきたので、2006年シーズンは是非、
ジェフの試合をスタジアムに見に行きたいと思っています。
皆さんも宜しかったら、下のページに飛んで、
左側にあるメニューの中から「オシム監督語録」を選択してみてください。
サッカーに関するコメントのはずなのに、
あらゆる人生に響くような深淵さがあります。