上原ひろみ


スパイラル(初回限定盤)(DVD付)

スパイラル(初回限定盤)(DVD付)

ブレイン

ブレイン

アナザー・マインド

アナザー・マインド


日本公認会計士協会の入所式に出た後で、祝賀会には参加せず、ジャズピアニスト「上原ひろみ」さんのコンサートに行ってきた。いえ、祝賀会を軽視しているわけではなく、発表前からチケットを取ってしまっていたんです。落ちていたら、家で塞ぎこんでいる時期だろうから、予定を入れておけば無理に家から出るかなと思い。また、上原さんに元気をもらったら、明日へ進む元気も出るかなと思い。まあいいんですが。@なんばHATCH。ここは小さすぎず、大きすぎず、すごく良い。


僕が「上原ひろみ」さんを知ったのは、2005年10月NHKの「トップランナー」だった。そこで、上原さんは「Return of kung-fu world champion」という、今時パンクなロックバンドでも選ばないような題名の曲を演奏していたんです。


上原さんがピアノの前で暴れまくってピアノを弾きまくる姿に目を奪われ。そしてその人間離れして、すごい速さで鍵盤に打ち込まれる音に感心し。でも、そんな激しいパフォーマンスにも関わらず、意外と真面目で素直で普通っぽい女性だったことに、好感を持って。


技術も凄ければ、経歴も「世界基準」だ。ホームページには「1979年生まれの26歳。2003年にアルバム「another mind」で世界デビュー。同年5月にバークリー音楽院を首席で卒業。2005年1月には日本人女性初となるニューヨーク・ブルーノートでの一週間連続公演を行い、あのポール・マッカートニーも来場するなど大成功を収める。」とある。


そして、期待しまくって、コンサートチケットを買った。


生の「上原ひろみ」さんは本当に凄かった。ピアノとベースとドラムという、シンプルなバンド構成で、彼女の表現がストレートにビシビシと伝わってくる。立ち上がったり、ジャンプしながらピアノを弾いて。肘を使って弾いて。今回も、あり得ない速度で鍵盤を叩きまくっていた。楽曲も次の展開が全く予想できず、ドキドキする。「こんな音が続くだろう」的な予想は、いい意味で全て当たらない。


ジャズのコンサートなのに、アンコールではみんな立ち上がっていた。1回目のアンコールが終わってバンドが引き上げて、会場が一度明るくなった。でも。みんなスタンディングで手をたたき続けて、誰も帰ろうとしない。そして2回目のアンコール。大阪という場所を嫌いな私ですが、盛り上げ上手という点は素晴らしいと思う。そして、まあ、そこまでしたいと思わせる上原さんが一番すごいんですけど。


何が凄いって、ピアノの良さが全く分からない私でも、何となく「これは凄すぎるんじゃないか」と思わせるのが凄い、と感じます。無理に連れて行ったH君も喜んでくれたのでホッとした。すごく良かった。行って良かった。