失敗の本質
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/08/01
- メディア: 文庫
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経営学部に入ると、おそらく買わされる本。第二次世界大戦で日本軍が敗れた「失敗の本質」研究。
結論は以下。これは組織でも、個人でも当てはまることだと思う。
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失敗の本質は、「環境に適応できなくなる」点にある。
すなわち。環境は常に変化するが、いったん成功するとその「成功体験を捨てられない」。そして成功した方法を続けてしまうので、いつの間にか変化した「環境に適応できなく」なっている。
だから。「環境に適応する」ためには、「常に成功体験を捨てて、自己を革新する能力を身につける」。
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「適者生存」という諺がある。ここで重要なのは「強者生存」ではないということだ。すなわち、この諺によれば。強いものが必ず生き残るのではなく、「環境に適応」したものが生き残る。ということになる。
また。P・F・ドラッカーも人の成長が止まるのは、「仕事が変わるのに過去のやり方を踏襲するから」だ。と言っている。こういう意見を読んでると、「環境に適応する」こと、過去の「成功したやり方を捨てる」ことの重要性が伝わってくる。
しかし。「常に成功体験を捨てて、自己を革新する」ことは、字面では言えても、実際には本当に難しいと思う。
なぜなら、
自分が成功した方法を持っていることに「自信」を持たなければ仕事なんて出来ないけれど、
同時に、その「自信」に対して疑問を抱くという矛盾を、自分の中に抱えなければ、自己を革新するなんて出来ないわけだからだ。
ここで。将棋の羽生善治名人が「型がないのが型」と言っていることを思い出した。「ただ型がある」ということは、成功した方法を持つということだ。しかし、「型がないのが型」と言ったら、?成功した方法を持たないこと。もしくは、?成功した方法を持っているんだけど、それを捨てる準備はいつでも持っている状態。なのかな。と思った。でも、彼が言っているのは?だろうな、と感じる。
成功した方法を持っているんだけど、それを捨てる準備はいつでも持っている状態。そういった矛盾のバランス感覚の中にこそ、生きる極意みたいなものがあるのではないか。と少し感じた。11月初日。
僕の拙い文章で、言ってること伝わってるでしょうか?