河合隼雄「無為の力」


無為の力―マイナスがプラスに変わる考え方


「人間としてこの世に生まれてくるなんてすごいことでしょ。(中略)
人間で「ある」だけですごいことなのに、「何かしなくては」「良い人にならなくては」と焦ってしまう。それはみんな間違えているんですよ。人間であるということがどんなに素晴らしいことか、それを忘れてしまってるんですね。そして「何かしなければ」という考えにとらわれてしまうんです。」(河合隼雄 P,141)


「「夜明け前というのは、実は一番暗いんです」といわれたんですね。それはとても心に響きました。心の闇が深ければ深いほど、それが明けるときも近いんだ。そう思うと勇気が湧いてきたのを覚えています。」(谷川浩司 P,153)


谷川さんは凄い人だけど、書いてあることは例えば、羽生さんの方が面白い。しかし、河合隼雄さんは深い。