高畑好秀



この本だけは有用で。12の性格特性のチェックテストがあった。


私は、外から影響を受けてモチベーションが高まるのではなく、内発的にモチベーションを高める人らしい。また自由度が高いほうが自分の能力を発揮できる、という。高橋尚子さんに代表される持久系。高橋直子さんとはレベルが全く違うにせよ、まあ性格はそうだと思う。したがって、新しい場所への選択肢は、自由度が高い環境に行くことを意識しなければならない、と思った。


持久系の性格(集中力に関して)P165


高橋尚子選手がレース直前に音楽を聴きながらリラックスしている光景はよく目にします。スタートラインに着いても、まだ張り詰めた緊張感を感じないのですが、いざスタートを切ると、急に人が変わったかのような表情へと変わります。


瞬発系の陸上選手はレース直前にはピリピリとした表情をして、スタートラインに着いたときは、もうピークといった感じです。この違いこそが、瞬発的な集中力と持続的な集中力の大きな違いなのです。


仮に人間が集中力を10持っていたとしましょう。瞬発系はこの10をレース前から使っても十分に足りますが、持続系はレースが長いため、早い段階から使い始めると、レース途中で集中力10を全て使い切ってしまうことになります。


集中力は心理エネルギーの中でもとくに消耗が激しいものです。そのため、レース前は0の状態で集中力を温存し、レースのはじまりと同時に集中力を使い始めるという効率的な使い方が大切になるのです。」


持久系の性格(ライバルに対する距離)P166


「スポーツ心理学に、ミラーイメージの法則と呼ばれるものがあります。これは他人に向けた感情や思いがそのまま自分に跳ね返ってきて、自らの思考や行動に影響するというものです。このミラーイメージを上手に活用しているのが高橋尚子選手です。


高橋選手は「ともに走っているライバルたちにありがとうと言いたいです」「私が頑張ることができるのも、必死で戦っているライバルたちがいるお陰です」と明言しているのです。


相手の憎悪や競争心というのは、自分自身の心身エネルギーの消耗、反対に喜びや感謝というのは、心身エネルギーの貯蓄という表現も出来ます。とくに競争心というのは爆発的なエネルギーの消耗につながるため、瞬発系には向いていますが、心身のエネルギーを効率よく持続させなくてはならない持久系には向かないのです。


逆に走ることで自然に消耗するエネルギー分の感謝の気持ちで補充していくという視点が必要になってきます。」


朝青龍は相手を「母親を殺した人間」だと思って取り組むという話を聞いた。しかし、これを見たら、私はそういう風なアプローチは向いていないことになる。


またこのタイプは「今の自分があるのは、あのときの〜の失敗があったからだ。友人たちがいたからだ」という思いが大切である。思い出し、イメージし、そのときの感情を再び味わうことで、今の苦しみを長期的に捉えてプラスに変えていけるという。


この本を時折見て、自分のタイプを再確認することは意義がある。


自分の力を120%引き出すメンタルトレーニング スポーツメンタル43の強化法 成功するメンタル改造術―トップアスリートに聞いて実践!


多くのメンタルトレーニングの基本は。


まず腹式呼吸。深い呼吸。


内言すなわち自己暗示。「出来ている」イメージトレーニング。


細かい目標設定をする。自分ができることより「少しだけ」高い目標設定をする、毎日どれほど到達できたか日記につけて褒めてあげる。


勇気を持って「休む」


後は特に特筆する点はない。著作は多いけれど、1冊目にあげた本以外はもう読まなくてもいいくらいだ。