ジム・レーヤー


読むたびに発見があるジム・レーヤーの本。


成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス メンタル・タフネス―ストレスで強くなる スポーツマンのためのメンタル・タフネス


昔の常識→新しい常識


時間を管理せよ→エネルギーを管理せよ
ストレスを避けよ→ストレスを求めよ
人生はマラソンだ→人生は短距離走の繰り返しだ
休憩は時間の無駄→休憩は活力のもと
報酬が人を動かす→目的が人を動かす
自制心が肝要→儀式が肝要
ポジティブ思考が力を引き出す→フル・エンゲージメントが力を引きだす。


ジムレーヤーの主張で重要なのは以下。


?呼吸法。鼻から深い腹式呼吸をする。


?運動を習慣化する。インターバル・トレーニングが重要。一番大切なのはいったんスピードを上げたあと極度に落とすことだ。ただし、止まってはいけない。最大限に回復することが目標。回復サイクルの間は、自信のあるしゃんとした姿勢を保つようにする。なお「不快感」には立ち向かうことになるが、「苦痛」には立ち向かってはいけない。そして特に腹筋を鍛える。


肉体的は使わず、脳みそを使う現代人。非常に体力的なトレーニングを習慣化することが重要になる。


?ストレスを好む。


従来の考え方の主要なテーマは、ストレスからの防御であった。しかし、人生には絶えず浮き沈みがあり、ストレスを防御するのではなく、ストレスを求め、それに対する回復をしっかりとするフレームが人間を強くすることが分かってきた。大きいストレスには大きい回復しかない。ただし、多くの時間を取らなくてはならないわけではない。90分から120分で15分から20分の休憩を取る。15分の昼寝をする。なお。昼寝は30分を超えると逆効果。


?プレッシャーがかかる状況への準備(儀式)。例えば、しつこいほどの内言。


「もっと練習を。というのは、解決にはならなかった。彼の技術は素晴らしいものであった。その上、練習でタイブレークのプレッシャーの苦しみと同じ状況を作り上げるのは不可能だったので、練習で彼の不安を消し去る方法はなかったのである。


ガリクソンは、自らを強制的に思考改造した。彼は「ガリクソンタイブレークが大好きだ」と宣言した紙を家中に貼った。いつでも、家に帰る度、「ガリクソンタイブレークが大好きだ」と読まざるを得なくした。毎日毎日繰り返し、繰り返し、ガリクソンタイブレークが大好きだと。やりすぎに聞こえるかもしれない。レストランで彼に出くわすと、「ガリクソンタイブレークが大好きだ」とブツブツ独り言を言っているか、紙ナプキンに「ガリクソンタイブレークが大好きだ」と書き付けているようであった。この自己流の強制的思考改造の末、悲惨なタイブレークの結果が、11試合中9試合はものにできるようになった。大好きではないまでも、それで十分だった。」P74「ビジネスマンのためのメンタルタフネス」